【3月26日 AFP】(写真追加)消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便について、マレーシア政府は26日、捜索活動中に撮影されたインド洋(Indian Ocean)のある海域の衛星画像に、機体の残骸の可能性がある122個の物体が写っていたと発表した。

 ヒシャムディン・フセイン(Hishammuddin Hussein)運輸相代理によると、画像は欧州の航空・宇宙産業大手エアバス・グループ(Airbus group)傘下のエアバス・ディフェンス アンド スペース(Airbus Defence and Space)が撮影したもので、インド洋の400平方キロ四方が写されている。

 定例会見でヒシャムディン運輸相代理は、物体が乗客乗員239人を乗せたまま8日に消息を絶ったMH370便のものかどうかは言えないが「捜索活動を方向付ける上で新たなヒントだ」と語った。

 物体が撮影されたのは、オーストラリア・パース(Perth)沖2557キロの海域。23日に撮影された画像が、25日にマレーシア当局に届き、すぐに捜索活動の調整役を担っているオーストラリア当局にも転送されたという。

 マレーシア・リモート・センシング・センター(Malaysian Centre for Remote SensingMACRES)が解析した結果、「(不明機の残骸である)可能性がある物体」122個を確認した。物体は長さ1メートルほどのものから、23メートル程度のものまであり、明るく、恐らく硬い物体であることを示しているという。

 これまでにオーストラリア、中国、フランスの衛星データが、MH370便と関連する可能性がある浮遊物体を示しているが、多くの国が参加する大掛かりな捜索活動にもかかわらず、回収された物体はまだ一つもない。(c)AFP