【3月26日 AFP】つがいになって12年目の2羽のコウノトリが24日、1年ぶりの再会を果たした。オスのコウノトリが長い渡りを終え、クロアチアで待つ体の不自由なメスのもとに戻ったのだ。

 オスの「クレペタン」は越冬地の南アフリカから1万3500キロメートルの旅を終え、羽が傷ついているために飛ぶことができない「マレーナ」のもとに帰ってきた。

 同国東部のブロドスキーバロシュ(Brodski Varos)に暮らす元小学校の管理人のスチェパン・ボキッチ(Stjepan Vokic)さんは20年前にハンターによって羽を撃たれたマレーナを保護し、それ以後マレーナの世話を続けている。

「(きょうは)クレペタンに起こされた。今年は例年より12時間早く帰ってきたよ」とボキッチさんはクロアチアの日刊紙ユタルニ・リスト(Jutarnji List)に語った。

 このつがいは、過去11年連続でひなを育てている。

 クレペタンはひなたちに飛び方を教えた後、越冬のために再び南アフリカへと向かう。そして村に残ったマレーナは、次の春までクレペタンの帰りを待つことになる。(c)AFP