【3月25日 AFP】消息を絶ってから17日後、インド洋(Indian Ocean)に墜落したと発表されたマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の残骸の捜索は25日、悪天候により中止となった。同機がなぜ針路を大きく外れたのかなど原因の究明は、さらに遅れる。

 オーストラリア海洋安全局(Australian Maritime Safety AuthorityAMSA)は25日、暴風雨や荒波の影響により、オーストラリアのパース(Perth)南西で数か国が参加して空と海から続けられている不明のマレーシア機の捜索を延期すると発表した。

 前夜にマレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相が、衛星が捉えた不明機の最終位置に関する情報の新たな分析から同機はインド洋に墜落したと発表し、生存を祈ってきた乗客乗員の親族らにとって捜索の延期は二重の苦しみだ。

 乗客乗員239人を乗せて8日にマレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)から中国の北京(Beijing)に向かう途中で消息を絶ったMH370便の謎は航空史上、最大のミステリーの1つとなった。

 クアラルンプールと北京では、MH370便失踪からこれまでの17日間、苦痛の中で待ち続けてきた家族らが、生存者なしとの情報に絶望に沈む姿がみられた。(c)AFP/Greg Wood