米大統領初のメールを送信したノートPC、競売へ
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【3月25日 AFP】15年以上も前に製造されたノートパソコンがインターネットで売りに出されても、あまり高い値段は付かないかもしれない──だが、それがビル・クリントン(Bill Clinton)氏が米大統領として初めて電子メールを送信するのに使った一台となると、話は別だ。
今も動作するこのノートパソコンは、米競売会社RRオークション(RR Auction)が主催するオンライン競売の目玉。ハードディスクには、クリントン氏が1998年11月にスペースシャトルに搭乗中のジョン・グレン(John Glenn)宇宙飛行士と交わしたやりとりがまだ保存されたままだ。
24日にAFPの取材に応じた同社のボビー・リビングストン(Bobby Livingston)広報担当は、「10万ドル(約1000万円)かそれ以上で売れても私は驚かない」と語った。
1962年に初めて地球の軌道上を周回した米国人宇宙飛行士となったグレン氏は、98年11月に77歳でスペースシャトル「ディスカバリー(Discovery)」に搭乗した際、米航空宇宙局(NASA)に、クリントン大統領に電子メールを送りたいと希望した。
この時、米アーカンソー(Arkansas)州の友人宅を訪れていたクリントン氏もメールの受信を希望したが、スタッフが受信するためのコンピューターを用意することができなかったため、ホワイトハウス(White House)の専属医師だったロバート・ダーリング(Robert Darling)氏が、自身の東芝(Toshiba)製「Satellite Pro 435CDS」と、自身のAOLメールアカウントを使ってほしいと申し出た。