【3月25日 AFP】米国のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領ら先進7か国(G7)首脳は24日、オランダ・ハーグ(Hague)で緊急会議を開き、6月にロシア南部ソチ(Sochi)で開催予定だった主要8か国(G8)首脳会議への参加を中止し、ロシアを除いたG7の首脳会議をベルギー・ブリュッセル(Brussels)で開催することを決めた。

 ウクライナ危機に介入したロシアをさらに孤立させることが狙い。G7はまた、ロシアによるクリミア(Crimea)併合への動きに対するさらに厳しい制裁措置もあり得ると警告した。

 だがロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は、G7の決定について、「大惨事ではない」と述べ、強硬姿勢を崩していない。

 ラブロフ外相は、「もし西側のパートナーたちが、この形式(G8)が寿命を迎えたと思うのであれば、それでよい」「われわれは、この形式を固持するつもりはなく、もし会議がなかったとしても、大惨事ではない」と述べ、クリミアには「自決権」があると指摘した。

 共産主義政権崩壊後のロシアが民主主義の道を選んだことを受けて、米国、日本、ドイツ、イタリア、フランス、カナダ、英国のG7はロシアの参加を認めG8となった。(c)AFP/Tangi Quemener/Dmitry Zaks