台湾警察、政府庁舎占拠のデモ隊を排除 対中協定めぐる対立激化
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【3月24日 AFP】台湾・台北(Taipei)で23日、台湾が中国と締結した「サービス貿易協定」に反対するデモ隊と警官隊が衝突し、数十人が身柄を拘束された。これに先立ち馬英九(Ma Ying-jeou)総統は、協定は破棄しないとの声明を発表していた。
数百人からなるデモ隊は、警官隊のバリケードを突破し、行政院(内閣)の建物内に突入したが、日付が変わって間もなく警官隊に排除された。
台湾のテレビ局TVBSは、協定反対派の人々が行政院の周囲に張り巡らされていた鉄条網を突破し、建物内に侵入する様子を放映。中には、はしごを使って建物の2階から室内に入る人々もいた。また、負傷して地面に横たわり手当てを受ける男性や、顔から血を流す男性の姿も放映された。
TVBSは病院関係者の話として、17人以上が負傷し、50人以上が事情聴取のため身柄を拘束されたと報じた。