仏衛星、インド洋で浮遊物捉える 不明マレーシア機か
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【3月24日 AFP】マレーシア運輸省は23日、消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の捜索が行われているインド洋(Indian Ocean)南部の海域周辺に、複数の物体が浮かんでいることを示唆する衛星データを、フランスから受け取ったと発表した。
同省によると、データは捜索活動を率いているオーストラリア当局に提供された。捜索活動は現在、豪西部パース(Perth)の南西2500キロの海域に焦点が当てられている。
だが、ウォレン・トラス(Warren Truss)副首相が24日、ABCラジオに語ったところによると、新たに物体が察知された場所は、航空機や船舶が20日から捜索している海域から北に約850キロ離れている。
同省は、入手したデータの形式を「画像」と発表していたが、フランス外務省はその後、データが「衛星が生成したレーダーエコー」であることを確認した。レーダーエコーとは、信号を反射する物体の位置と距離に関する情報を含む電子信号の一種。
フランス当局が発表した声明によると、今回捉えられた物体は、パースから約2300キロの海上に浮かんでいるとみられる。
乗客乗員239人を乗せたMH370便は、8日にマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)から中国・北京(Beijing)に向かう途中で消息を絶った。(c)AFP