【3月22日 AFP】心臓発作による死亡率が男性よりも女性の方が高いのは、女性が心臓病の症状を訴えても不安障害と誤診されてしまうことが多く、救命する上で非常に重要な初期治療の機会を逃しているためだとする研究結果が17日、発表された。

 カナダ・モントリオール(Montreal)のマギル大学(McGill University)の研究者らは、急性冠症候群の死亡率にみられる男女差を解明しようとこの研究に着手した。

 カナダの病院24施設、米国の1施設、スイスの1施設のいずれかに搬送された18~55歳の患者1123人を対象にアンケートを実施。その回答をまとめたところ、女性回答者の多くが低所得層で、男性よりも糖尿病や高血圧である割合が高く、心臓疾患の家族歴も多かった上、不安やうつのレベルも顕著に高かった。

 さらに、女性に比べて男性の方が、心電図検査や血栓予防となる線維素溶解の処置をより早い段階で受けていることが分かった。