【3月22日 AFP】欧州連合(EU)とウクライナは21日、昨年11月に当時のウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領が調印計画を破棄し、ヤヌコビッチ氏の解任につながった反政権運動のきっかけとなった連合協定のうち、政治条項部分に署名した。

 署名された政治条項は、EUとウクライナが共有する民主主義的な価値観、経済協力の強化、司法改革、市民社会に関わるその他の事項を内容とする。

 EU各国の首脳は、5月25日に予定されているウクライナ大統領選後に、経済部分を含めた連合協定全体と、連合協定に付随する自由貿易協定(FTA)の署名に向けて努力することで合意した。

 欧州理事会(European Council)のヘルマン・ファンロンパイ(Herman Van Rompuy)常任議長(EU大統領)は、ウクライナのアルセニー・ヤツェニュク(Arseniy Yatsenyuk)暫定首相に対し、協定への署名は「両者がこの関係を保つことの重要さと、(中略)連合への意志がさらに前進することを象徴するものだ」と述べた。