【3月21日 AFP】インドの格安航空会社スパイスジェット（SpiceJet）は20日、飛行中の旅客機内で、春の到来を祝うヒンズー教の祭り「ホーリー（Holi）」に合わせた歌とダンスのイベントを行ったことで、航空規制当局から警告を受けたことを明らかにした。

 スパイスジェットは17日、国内各地を結ぶ5便の機内で、客室乗務員がボリウッド（Bollywood）映画の人気曲に合わせて2分半のダンスを披露し乗客を楽しませるホーリー関連イベントを実施。ダンスの様子は乗客に撮影され、動画はインターネットに投稿された。

 だがインド民間航空総局（DGCA）はこのイベントを全く楽しいと思わなかったようで、スパイスジェットに対して警告を通知。一部メディアでは、スパイスジェットには就航許可の停止処分が科される恐れもあるとも報じられている。

 動画の一つでは、副操縦士が操縦室を離れてスマートフォン（多機能携帯電話）でダンスを撮影している様子が写っており、スパイスジェットはこの副操縦士を停職処分にした。

 スパイスジェットの広報担当者は、イベント中には最低でも操縦士1人と乗員1人が常に操縦室にいたため、航空機が危険に陥ることはなかったと述べている。

 スパイスジェットによると、同社はイベントのためにプロの振付師に依頼して約30人の乗員にダンスの訓練を行っていた。(c)AFP