ギニアで謎の病気発生、6週間で23人死亡
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【3月21日 AFP】西アフリカ・ギニアの保健省は20日、同国南部で正体不明の病気が発生し、6週間で少なくとも23人が死亡したと発表した。病気の正体については、まだ明確な特定には至っていないという。
同保健省で疾病予防を担当するサコバ・ケイタ(Sakoba Keita)医師は、「2月9日に発症例が初めて観察された発熱性の病気が、これまでに計36人で確認され、うち少なくとも23人が死亡した。死亡患者の中には、マセンタ(Macenta)の病院の院長と職員3人が含まれている」と語った。
同医師は「被害が最も大きいのはゲケドゥ(Gueckedou)行政地区で、患者19人のうち13人が死亡した」と付け加え、「症状には発熱、下痢、嘔吐(おうと)が含まれ、一部の患者には出血もみられる」と指摘した。
この病気の症状は、ラッサ熱、黄熱、エボラ出血熱に似ており、感染力は非常に強い。ゲケドゥには、病気の特定を目指して医療専門家チームが派遣された。
ケイタ医師によると、検査用サンプル約30個が分析のためにフランスに送られており、分析結果は「48時間以内に」判明する見込み。また今後もさらなるサンプルの分析がセネガルの首都ダカール(Dakar)の仏パスツール研究所(Pasteur Institute)で行われる予定だという。
現地では患者の隔離などの予防措置が講じられている。ブルキナファソからは高リスク地域の医療関係者と住民向けの衛生キット3000個が送られ、到着が待たれている。また、緊急医療援助団体「国境なき医師団(Doctors Without Borders、MSF)」のスイス支部は、医療物資100トンをすでに送っている。(c)AFP