【3月20日 AFP】昨年8月にインド・ムンバイ(Mumbai)で女性カメラマン(当時22)が集団レイプされた事件の裁判で20日、被告の男4人に有罪が言い渡された。インドでは事件を機に女性の安全をめぐる怒りの声が再燃した。

 事件は昨年8月、ムンバイの高級住宅街の近くにある廃工場で同僚男性と取材写真を撮影していた女性カメラマンが集団レイプされたもので5人が逮捕、起訴された。20日の裁判で、ムンバイ裁判所は逮捕当時18~27歳だった被告4人に有罪を言い渡した。5人目の未成年の被告は、少年裁判所で審理を受けている。

 有罪を言い渡したことについて事件当時の警察合同本部長だったヒマンシュ・ロイ(Himanshu Roy)氏は、「レイプ犯となる可能性がある者たちに送る強いメッセージとなる」と、ニュース専門チャンネルNDTVに語った。

 ムンバイは首都ニューデリー(New Delhi)よりも女性に安全な都市とされていたため、レイプ事件はムンバイ市民に大きな衝撃をもたらした。

 事件の8か月前、ニューデリーでは女子学生が集団レイプされて殺害される事件が発生。女性の安全をめぐる怒りの声がインド全土で巻き起こり、性犯罪が厳罰化されるきっかけとなった。(c)AFP