イスラエル、シリア軍基地を空爆 1人死亡 爆弾攻撃に報復
発信地:ゴラン高原/マジャルシャムス/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【3月20日 AFP】イスラエルは19日、占領下のゴラン高原(Golan Heights)で前日に起きた爆弾攻撃で同国軍兵士4人が負傷したことを受け、シリア南西部の複数の軍事基地に対する空爆を実施した。
シリア軍の発表によると、クネイトラ(Quneitra)県の複数のシリア軍基地に対する空爆で、兵士1人が死亡、7人が負傷。シリア軍はこの空爆を、同地域の安定を危うくする「侵略行為」だと非難した。
今回の空爆は、1973年の第4次中東戦争以降、シリアとの停戦ライン沿いで起きた最も大規模な攻撃となった。イスラエルのモシェ・ヤアロン(Moshe Yaalon)国防相は、イスラエルを攻撃する武装勢力を支援するシリアは「高い代償」を支払うことになろう、と警告した。
停戦ラインを巡回するイスラエル兵を狙った18日の爆弾攻撃では、犯行声明は出されていないが、イスラエルは同地域でのレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ(Hezbollah)の活動強化をユダヤ人国家にとっての「新たな脅威」と呼んで、警戒を高めてきている。
爆弾攻撃を受けて、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は自衛のために「強力」な措置を取ると宣言。その数時間後、空軍がその首相の誓約を遂行する形で空爆を行った。イスラエル軍によると、空爆の対象はシリア軍の訓練施設、軍司令部、砲兵隊だった。(c)AFP/John Davison