【3月19日 AFP】国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に登録されているイタリアのポンペイ(Pompeii)遺跡で、フレスコ画の一部がはぎ取られて盗まれていたことが分かった。遺跡管理当局が18日、発表した。

 当局の声明によると、先週、見回りを行った監視員が「『ネプチューンの家(House of Neptune)』のフレスコ画の一部が取り去られていた」ことに気づいた。ギリシャ神話の女神アルテミスを描いた部分が「金属製の道具のようなものではぎ取られていた」という。

 盗まれたフレスコ画は幅20センチほどの大きさ。盗難のあった場所は一般の立ち入りが禁止されている区域だった。警察当局は捜査を開始しており、遺跡外周にある監視カメラの映像を分析する見通し。

 過去にも、同じくポンペイ遺跡内の「果樹園の家(House of the Orchard)」からフレスコ画の一部がはぎ取られて盗まれる事件があったが、今年1月に遺跡管理当局あてに匿名の郵便物で盗難品は返却されていた。(c)AFP/Ella IDE