【3月19日 AFP】韓国の文化体育観光省は18日、外国資本による国内最大規模のカジノリゾート建設計画を承認した。厳格に規制されてきた韓国のギャンブル市場が外資に開放されることになる。

 米ラスベガス(Las Vegas)に本拠を置くカジノ大手、シーザーズ・エンターテインメント(Caesars Entertainment)とインドネシアのリッポーグループ(Lippo Group)が設立した合弁会社LOCZコリア(LOCZ Korea)が、7440億ウォン(約704億円)を投資して2018年に外国人専用のカジノを仁川国際空港(Incheon International Airport)の近くに開業させる許可を受けた。韓国国内で外資が保有・運営する初のカジノとなる。

 LOCZコリアはさらに投資し、2023年までにこのカジノをホテルとコンベンションセンター、ショッピングモールを併設する複合リゾートに拡大する計画だ。

 仁川国際空港は首都ソウル(Seoul)から西に約40キロ離れた島にある韓国の主要な空の玄関で、年間利用客数は約3500万人。カジノは確実な外貨の獲得手段となるほか、同省はカジノが外国人観光客の増加につながることを期待している。

 一方、韓国政府は国民のカジノ利用を厳しく制限している。現在までに営業許可を受けたカジノは17か所あるが、韓国人の利用が認められているのは江原ランドカジノ(Kangwon Land Resort)だけだ。

 昨年の韓国の外国人専用カジノは、利用者が約270万人、売上高が1兆3700億ウォン(約1300億円)に達した。(c)AFP