【3月19日 AFP】英ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のボーカル、ミック・ジャガー(Mick Jagger)さん(70)の10年以上にわたる交際相手だった米ファッションデザイナーのローレン・スコット(L'Wren Scott)さんが遺体で見つかり、自殺とみられると報じられたことを受けて、ローリング・ストーンズは18日、オーストラリアとニュージーランドで予定していた全公演を無期限に延期すると発表した。

 現在スコットさんが亡くなった米ニューヨーク(New York)に向かっているというジャガーさんは、恋人の死について「理解しようと苦しんでいる」と語っている。スコットさんのファッションデザイン事業は、数百万ドルの負債を抱えていたと報じられている。

 ローリング・ストーンズは公式ウェブサイトに、「非常に申し訳なく、また遺憾ながら、『14オンファイヤー(14 ON FIRE)』ツアーのオーストラリアとニュージーランドでの残りの公演の延期を発表する」とつづり、さらに「ミック・ジャガー、キース・リチャーズ(Keith Richards)、チャーリー・ワッツ(Charlie Watts)、ロニー・ウッド(Ronnie Wood)は、この困難な時に支えてくれる全てのファンに感謝すると共に、みんながこの発表の理由を完全に理解してくれると願っている」と続けた。

 オーストラリアのパース(Perth)、アデレード(Adelaide)、シドニー(Sydney)、メルボルン(Melbourne)、ブリスベーン(Brisbane)、そしてニュージーランドのオークランド(Auckland)での公演は改めて日程が発表されるとして、チケット保有者に今後の連絡を待つよう呼び掛けている。ジャガーさんは当初、パースで19日に予定されていた初日公演の中止だけを発表していた。

■破局のうわさは「ばかげた話」

 一方、米タブロイド紙ニューヨーク・ポスト(New York Post)が未確認情報として、ジャガーさんとスコットさんが最近破局を迎えていたと報じたことについて、ジャガーさんの広報担当者は怒りをあらわにこれを否定。「これは根も葉もない作り話で、ミックが悲痛を抱えている今、不十分な情報のゴシップから生まれたものだ。ばかげた話だし、真実でもない」と一蹴した。(c)AFP/Mariano Andrade