流星群観測の韓国、隕石探しに沸く地元
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【3月18日 AFP】(写真追加)先週、全国で流星群が観測された韓国で、落下した隕石を手に入れようと人々が南東部・晋州(Jinju)市周辺に集まっている──。押し寄せた数百人の人々は、周辺の丘陵地帯や田畑をくまなく歩き、隕石を捜している。
複数の報道によると、地上に落下した9日に観測された流星群の一部を見つけるべく、晋州市とその周辺地域にはGPS機器や金属探知機を携えた人々が集まっているという。
韓国文化財庁(Cultural Heritage Administration of Korea、CHAK)の担当者はAFPに対して、「メディアが隕石で大もうけができるとあおったため騒動になってしまった」と苦言を呈した。
流星群が観測されてから2日後に晋州市周辺地域のビニールハウスで最初の隕石が発見された。それ以降、その他のビニールハウスの所有者らは、隕石を求めて集まった人々に敷地に勝手に入らないよう注意する看板を立てた。この隕石の重量は約9キロだった。その後、重量約4キロの2つめの隕石が、別の地元住民によって発見されている。
この2つを確認した科学者によると、両方とも本物の隕石だという。
中央日報(JoongAng Ilbo)が報じたところによると、米国の隕石コレクターが、現場周辺で名詞を配り、見つけた隕石を購入する意図を示しているという。
これまでに隕石を保有したことがない文化財庁は、国外へ持ち出されるのを阻止するために、見つかった隕石すべてを国の文化財に指定する方針だ。
文化庁の担当者によると、現時点において、隕石の所有権については法的に不明瞭となっている。これは、韓国の法律に適用できるものが存在しないためだという。(c)AFP