【3月17日 AFP】ふっくらした女性の絵画や彫刻で知られるコロンビアのアーティストのフェルナンド・ボテロ(Fernando Botero)氏(81)が、自身がふくよかな女性に「心を奪われているわけではない」ことを明言した。ボテロ氏は、最もよく知られている中南米出身のアーティストの1人だ。

 ボテロ氏は、16日付のスペイン全国紙エルムンド(El Mundo)に掲載されたインタビュー記事の中で、同氏が描く対象は太っているのではなく、「ボリューム感がある」という表現が好ましいと述べた。

「別に太った女性を描いている訳ではない。誰も信じないだろうが本当だ。私が描いているのはボリュームだ。静物画でもそうだし、動物や風景画でも描いているのはボリュームだ」

 形に官能性を与えるボリュームに興味があるというボテロ氏。対象が女性や男性、犬や馬であっても、ボリュームという観点から同氏はそれらを描く。「太った女性に心を奪われているわけではない」と同氏は語る。

 一方、「太った女性」に魅了されたらどうするかと質問されたボテロ氏は、「絶対にそんなことはない」と断言。「これまでに心を奪われた女性は3人いるが、すべて痩せ形だった」と述べた。

 ボテロ氏によると、妻でギリシャ人アーティストのソフィア・バリ(Sophia Vari)さんもやはりやせ形だという。(c)AFP