【3月17日 AFP】イタリアの首都ローマ(Rome)にある古代遺跡が、別の「ストーン」の脅威にさらされている──。英ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)によるライブコンサートがローマ市内の「もろい」遺跡で開催されることについて、同市の関係当局が危機感を募らせている。

 ザ・ローリング・ストーンズは6月22日、「永遠の都市」ローマにある古代の大競技場「チルコ・マッシモ(Circus Maximus)」で、6万5000人のファンを前に演奏する予定となっている。

 コンサートの開催で大勢のファンが押し寄せることが予想されるため、複数の遺跡保護団体は、この「非常にもろい」遺跡で「予測できない結果」や「公共私設の破壊行為」が起きる可能性を懸念している。

 しかし自身もストーンズのファンだというローマのイニャツィオ・マリーノ(Ignazio Marino)市長は、あまり危機感を抱いてはいないようだ。

 地元紙レプブリカ(La Repubblica)は16日、同市長による書簡を掲載。その書簡の中で市長は、「ローマの考古学的中心地で、彼らの情熱的なロックの旋律が聴ける機会は、この都市が持つ『偉大な美しさ』をさらに証明してくれることだろう」と述べていた。(c)AFP