【3月15日 AFP】欧州連合(EU)は13日、全メーカー共通の携帯電話充電器の導入義務化に向けて一歩前進した。

 欧州議会(European Parliament)はフランス・ストラスブール(Strasbourg)で、全ての電化製品について「汎用充電器との互換性」をEU域内での販売許可を出す際の基本要件の1つに盛り込む法案を賛成多数で採択した。

 この法案はすでにEU加盟の全28か国から非公式な支持を得ており、EUの執行機関である欧州委員会(European Commission)が共通充電器の仕様や業界に義務付ける際の条件の詳細を決める段階に至った。

 法案の採択後、欧州議会のバルバラ・バイラー(Barbara Weiler)議員は、「今の充電器の互換性のなさは…まさに悪夢で、消費者にとっては本当に不便。新法案でこの悪夢は終わり、また電気・電子機器廃棄物の削減にもつながることから環境面でも朗報だ」と歓迎した。

 この法案がそのまま法律となれば、携帯電話をはじめ全地球測位システム(GPS)やタブレット端末、無線による車のドア開閉装置など、電波の送受信を行う全ての通信機器が対象に含まれることになる。

 欧州委員会は、この法律は消費者の不満に直接対処できる措置だとして、3年以内に実施する意向を示している。(c)AFP