【3月14日 AFP】中国・北京(Beijing)の天安門広場(Tiananmen Square)で女性が焼身自殺したニュースを報じた市民ニュースサイトの運営者ら、少なくとも4人が当局に身柄を拘束された。国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)が13日、明らかにした。

 アムネスティによると、四川(Sichuan)省成都(Chengdu)で13日、中国全土のボランティアから寄せられた記事を掲載する市民ニュースサイト「六四天網(64TianWang)」の創設者、黄琦(Huang Qi)氏が警察官11人によって「連れ去られた」という。

 このほかにも先週実施された一連の強制捜索で、少なくとも3人の「六四天網」市民記者が「もめ事を記事に取り上げ、混乱を誘発した」容疑で拘束されたという。

 また目撃者情報として、拘束されたうちの少なくとも2人は、天安門広場で女性が焼身自殺を試みたと外国メディアに語っていたという。「六四天網」は、天安門広場から黒煙が上がる写真を掲載した。

 アムネスティ・インターナショナルの中国調査員、ウィリアム・ニー(William Nee)氏は、中国当局が一斉に「六四天網」の関係者への脅し的な警告を開始したようだと述べ、「当局は再び、国内における人権に対する議論を締め付ける意志を見せている」と語った。(c)AFP