マレーシア機の針路めぐり「新情報」、米海軍がインド洋で捜索へ
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【3月14日 AFP】米海軍は13日、消息を絶ったマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の捜索のため、ミサイル駆逐艦1隻をインド洋(Indian Ocean)に派遣した。米ホワイトハウス(White House)はこれに先立ち、不明機が西に針路を変えてインド洋に向かった可能性を示す「新情報」を入手したと発表していた。
米海軍関係者はAFPに、タイ湾(Gulf of Thailand)に展開中のミサイル駆逐艦「キッド(USS Kidd)」がマラッカ海峡(Strait of Malacca)を経由してインド洋に向かっていると語った。
乗客乗員239人を乗せたまま消息を絶ったMH370便の捜索は、これまで南シナ海(South China Sea)を中心に行われていた。だが、複数のメディアによれば、不明機の通信システムが交信途絶後も数時間にわたって衛星に信号を発信し続けていた可能性が浮上している。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal、WSJ)と米ABCニュース(ABC News)によれば、この信号は、機体の状況に関するさまざまなデータを収集する「エアプレーン・ヘルス・マネジメント・システム」から発信されていた。
WSJ紙は当初、信号の発信源を、MH370便が搭載しているロールスロイス(Rolls-Royce)製エンジンと報じていたが、後にこれを撤回している。
一方、ABCニュースは、捜査チームが現在、MH370便のデータ報告システムと飛行中の機体の位置情報を発信するトランスポンダー(応答機)が、14分の間隔を置いて別々に機能停止していたとみている、との匿名の米当局者2人の話を伝えた。
これが事実ならば、2つの機器が意図的に停止させられた可能性があり、機体の致命的な障害が原因で停止したわけではないとみられると、ABCニュースは報じている。(c)AFP