フェイスブックCEO、「米政府はネットの脅威」 大統領に直訴
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【3月14日 AFP】米交流サイト(SNS)大手フェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は13日、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に電話をかけ、米政府が大規模な秘密監視プログラムによりインターネットの信頼性を損ねているとの苦情を伝えたと発表した。米監視活動に関する新情報が発覚したことを受けての抗議とみられる。
同氏はフェイスブックの自らのページで、「私はオバマ大統領に電話をかけ、われわれ全員の未来に政府が及ぼしている損害に対するいらだちを伝えた」「残念ながら、真の全面改革までには非常に長い時間がかかるようだ」と述べた。
「米政府はインターネットの脅威ではなく、擁護者であるべきだ。活動をもっと透明化しないと、人々は最悪(の想定)を信じることになる」
ザッカーバーグ氏のコメントはオンラインで急速に広まり、1時間たたないうちに7万3000人のユーザーが「いいね!」ボタンを押し、「シェア」は8000件に及んだ。
前日に英紙ガーディアン(Guardian)元記者のグレン・グリーンウォルド(Glenn Greenwald)氏が発表した記事では、米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)が、情報収集能力の拡張を目標に、世界中の数百万台のコンピューターからデータを自動収集するマルウエアを開発したとされ、中にはフェイスブックのサーバーを装ってコンピューターにマルウエアを仕込んでいた例もあったと報じていた。 (c)AFP/Rob Lever