米NSA、マルウエアを大規模に活用 日本にも拠点か
このニュースをシェア
【3月14日 AFP】米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)が、世界中の無数のコンピューターから自動的にデータを収集するマルウエア(悪意のあるソフトウエア)を開発しているとする報告が13日発表された。
ニュースサイト「インターセプト(The Intercept)」 のために用意された報告は、マルウエアによってコンピューターをひそかにハッキングするNSAの能力は飛躍的に拡大したと指摘している。
同報告書はNSAの契約職員だったエドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者が暴露した米情報当局の機密文書に基づいており、機密文書を最初に公表したジャーナリストの1人である英紙ガーディアン(Guardian)の元記者グレン・グリーンウォルド(Glenn Greenwald)氏が共同執筆している。
報告によると、「TURBINE」というコードネームを持つこの自動データ収集システムによってNSAは世界中の無数のコンピューターにマルウエアを「埋め込んで」感染させ、国外のインターネット網や電話網からのデータ収集を可能にしているという。こうしたマルウエアは当初、通常の盗聴では監視できない数百の標的の通信を傍受するためのものだったが、NSAではこれを「産業規模」にまで拡大し、要員による監視を減らしつつ情報収集する能力を拡大させた。