バイエルン会長、脱税で禁錮3年6月の有罪判決
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【3月14日 AFP】ドイツの裁判所は13日、ブンデスリーガ1部の強豪バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)会長に対し、多額の脱税で禁錮3年6月の判決を言い渡した。
サッカーの盛んなドイツで大きな注目を集めていた裁判での2850万ユーロ(約40億円)の脱税の罪で有罪判決が下り、ドイツの元スター選手である同会長のキャリアに終止符が打たれるとみられている。
62歳のへーネス会長は、スイスの銀行口座に、長年のめりこんでいた株のギャンブルや外国為替などで稼いだ資金を隠していることを認めていた。
上訴が決まるまで一時的に拘束は見送られるため、判決のあと震えていたようにみえたへーネス会長は、大勢でごった返したミュンヘン(Munich)の法廷を歩いて出ることを許された。
「当然のことながら、判決に上訴するつもりだ」と語った弁護士は、へーネス会長が2013年1月に当局に自供していたため、収監の免除もしくは、少なくとも執行猶予期間を設けられるべきであると主張してきた。
しかし、判事はへーネス会長に対して、税金の申告が遅れたことは「おそらく自覚しようとしているように、まぎれもなく故意によるものだ」と述べた。
「発覚を恐れての行為だった」とも述べた判事は、へーネス会長が2009年から出頭を怠り、すでに当局やマスコミに事件が発覚した2013年に、慌てて不備のまま申告を行ったと指摘した。
判決が言い渡された時、唇をかみながら無表情で耳を傾けていたヘーネス会長に、判事は「自身でも認めているが、あなたは時間稼ぎをした」と述べた。
5年半にわたる捜査を行ってきた検察側も、まだ上訴するかどうかは決めていないとしている。
バイエルンは、判決を受けて即座に声明を発表しておらず、同クラブの幹部会及び理事会が「間もなく開かれる予定」であるとし、13日ではないものの適切な時期に、結果を報告するとしている。(c)AFP/Ralf ISERMANN