廃刊の英紙、「ダイアナ元妃から王室電話帳の提供受けた」
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【3月14日 AFP】すでに廃刊した英大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)」の盗聴疑惑をめぐりロンドン(London)で開かれている裁判で、同紙の元王室担当編集者、クライブ・グッドマン(Clive Goodman)被告(56)は13日、同紙が故ダイアナ元皇太子妃(Princess Diana)から王室関係者の電話帳の提供を受けていたと暴露した。
中央刑事裁判所(Central Criminal Court)で行われているこの裁判で、グッドマン被告が証言台に立ったのはこの日が初めて。同被告は、自分の記事の内容を確認する際に王室の人々やスタッフの連絡先が記された通称「グリーンブックス」と呼ばれる電話帳と内線番号表を使っていたと証言した。
自らの弁護士からその電話張入手のために金銭のやりとりがあったかと質問された同被告は、グリーンブックスの1冊は1992年にダイアナ元妃から送られてきたことを明らかにした。1992年といえば、同元妃がチャールズ皇太子(Prince Charles)と別居した年だ。
同被告は、「(当時は)ダイアナ元妃にとって非常に難しい時期だった」として、「元妃は私に、スタッフと王室の規模を私に見せたかったと語った。元妃は夫の周囲に近い人々から威圧感を覚えていた。夫に立ち向かってくれる味方、夫に対し怒りをあらわにする仲間がいることを示したいと考えていた」と話した。
グッドマン被告には、米メディア王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏が所有していた同紙に勤務していた際に、公的機関での不正行為を企図した罪など2つの罪に問われている。2007年には、王室の電話を盗聴した罪で有罪となり服役していた。(c)AFP/Dmitry ZAKS