【3月13日 AFP】銀河系内で発見されたものとしては最大の黄色極超巨星が見つかった。大きさは太陽の1300倍という。

 発見した研究チームに参加した仏コートダジュール天文台(Observatoire de la Cote d'Azur)のオリビエ・シェノー(Olivier Chesneau)氏が12日語ったところによると、見つかった黄色極超巨星「HR 5171 A」は、これまでで発見された全ての恒星の中でもトップ10に入るサイズ。地球から1万2000光年ほども離れているものの、肉眼でもかろうじて見ることができる。

 シェノー氏は「新たな観測によって、この星は非常に近い位置に伴星を持っていることが分かった。これは、大きな驚きだった」と語る。「2つの星は、互いに接触するほど近い位置にあり、この連星系全体はまるで巨大なピーナツのようだ」

 シェノー氏のチームは、HR 5171 Aの大きさを、有名な赤色超巨星「ベテルギウス(Betelgeuse)」の1.5倍と推計している。

 黄色極超巨星は非常にまれな恒星で、銀河系内ではこれまでに十数個しか発見されていない。

 研究チームはチリのパラナル(Paranal)にある欧州南天天文台(European Southern ObservatoryESO)の超大型望遠鏡VLT干渉計(Very Large Telescope Interferometer)でHR 5171 Aを発見した。(c)AFP