【3月13日 AFP】(一部更新)中国は12日夜、マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便が消息を絶った海域付近で、大きな浮遊物3点を中国の観測衛星が捉えたと発表した。ただ、ベトナムとマレーシアの当局は、この海域では何も発見できなかったとしている。

 中国の国家国防科技工業局によると、浮遊物は9日に同国の観測衛星によって南シナ海の「(MH370便が)墜落した可能性がある現場海域」で撮影されたもので、現在、画像の解析を進めている。大きさはそれぞれ13×18メートル、14×19メートル、24×22メートルで、半径20キロ圏内で見つかったという。

 しかしベトナム当局は13日、この海域を同日朝に同国の航空機2機が捜索したが、何も発見できなかったと発表した。また、マレーシア当局も同日、中国の発表を受けて問題の海域に航空機1機を向かわせたが、これまで何も見つかっていないと述べている。

 MH370便の捜索は、13日で6日目を迎えた。各国の空海軍を動員してこれまでに捜索された総面積は、ポルトガルの国土とほぼ同じ9万平方キロに及ぶ。

 米当局の12日の発表によれば、MH370便と地上管制官との交信が絶えた際に空中爆発が起きた形跡は、米国の偵察衛星では探知されなかったという。(c)AFP