豪州大陸で初めて発行された希少紙幣、競売へ
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【3月12日 AFP】英植民地時代のオーストラリアで初めて発行された紙幣で、現存する唯一の実物が、今月末にシドニー(Sydney)で開催されるオークションに出品される。25万豪ドル(約2300万円)以上の値が付くとみられている。
出品されるのは、数年前に英国で発見された豪州大陸初の10シリング紙幣。この紙幣は1817年に当時のニューサウスウェールズ(New South Wales)植民地総督、ラクラン・マクウォリー(Lachlan Macquarie)の命で、ニューサウスウェールズ銀行(Bank of New South Wales、現ウエストパック銀行、Westpac)が開業初日に発行した。オークションでは世界の収集家が入札に参加するとみられる。
オークションを主催するコイン・紙幣専門の豪競売ノーブル・ニュミスマティクス(Noble Numismatics)のジム・ノーブル(Jim Noble)氏によると、この10シリング紙幣は2005年に英スコットランド(Scotland)の個人コレクションから見つかった。マクウォリーか部下が持ち込んだものと考えられている。
この10シリング紙幣はウエストパック銀行も保存していなかったため、スコットランドで発見されるまで現存しないと考えられていた。(c)AFP