【3月11日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)決勝トーナメント1回戦第2戦を11日に控えるアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は、1997年以来となる大会8強入りを目指し、本拠地ビセンテ・カルデロン・スタジアム(Vicente Calderon Stadium)でACミラン(AC Milan)と対戦する。

 約3週間前にサン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で行われた第1戦で、アトレティコは終盤にジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)が決勝点を記録し、ACミランに1-0で先勝している。

 クラブがベスト8まで勝ち残った17年前に選手として所属していたディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督が指揮を執るアトレティコは、今季ここまで本拠地で戦った22試合で1敗しかしておらず、第1戦で得たリードを手に自信を持って試合に臨む。

 先日行われた国内のリーグ戦で、両チームは今季続けてきた対照的な結果を繰り返し、アトレティコは敵地でセルタ(Celta de Vigo)に2-0で勝利し、短い時間だったものの暫定で首位と並んだ。

 一方、スター選手に休養を与えたミランは0-1でウディネーゼ(Udinese)に敗れ、リーグでの順位は11位まで落ち込んだ。

 アトレティコは、出場停止でセルタ戦を欠場したコスタが待望の戦列復帰を果たすが、スペイン代表のコスタ不在の間にダビド・ビジャ(David Villa)が好調ぶりをみせ、セルタ戦では最前線で2得点を記録し、リーグでは約6週間ぶりとなる敵地での勝利に貢献した。

 そしてシメオネ監督は、ビジャが持つ優勝争いの経験が、勝負を決める残り数か月のシーズン終盤戦では鍵になると確信している。

 クラブの公式ウェブサイトで、シメオネ監督は「ビジャはゴールを決めるために生きていて、そのスペシャリストだ。ゴール前での正確さと決定力を持ち、それによってキャリアを築いてきた」とコメントした。

「彼の得点と経験はわれわれにとって非常に重要だ。われわれのなかに、毎週のように首位争いをしてきた経験のある選手は数少ないが、ビジャはその1人だ」

 ミラン戦では、こちらも出場停止でセルタ戦を欠場したディエゴ・ゴディン(Diego Godin)とアルダ・トゥラン(Arda Turan)も復帰し、シメオネ監督が使えない手駒は、負傷離脱中のティアゴ・メンデス(Tiago Mendes)ただ1人となる。