イラクの検問所で自爆攻撃、37人死亡
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【3月10日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)近郊の検問所で9日、自爆攻撃があり、国営テレビ局のスタッフ2人を含む37人が死亡した。
バグダッドの南にあるバビル(Babil)州の州都ヒッラー(Hilla)の北の検問所で、朝のラッシュアワー時、爆弾が仕掛けられたミニバスを自爆攻撃犯が爆発させた。ヒッラーは、住民の大半をシーア派(Shiite)が占めている。
匿名で取材に応じた地元警部補と医師によると、37人が死亡し、166人が負傷。死亡者には警察官5人、女性2人と子ども5人が含まれている。また、国営テレビ局イラキーヤ(Iraqiya)は、同局のスタッフ2人が死亡したと伝えた。
イラクでは、イスラム教スンニ派(Sunni)アラブ系少数派の中で広まる不満と、隣国シリアで続く内戦の影響などにより、ここ1年に及び続く宗派間対立が2008年以降で最悪レベルにまで激化している。
ヒッラーのすぐ北では、警察検問所に対する銃撃があり、警察官2人が死亡、4人が負傷。バグダッドの西にあるアブグレイブ(Abu Ghraib)の軍検問所では、武装グループによって少なくとも兵士2人が射殺され、1人が負傷した。またバグダッドの北でも6件の攻撃で警官3人と兵士2人が死亡、40人近くが負傷した。(c)AFP/Abbas Al-Ani