【3月10日 AFP】インド南東部沿岸のビシャカパトナム(Vishakhapatnam)にある海軍造船所で8日、建造中の原子力潜水艦で事故が発生し、作業員1人が死亡、2人が負傷した。同国の防衛研究開発機構(Defence Research and Development Organization)が9日、発表した。同国では昨年から、海軍に関連した事故が相次いでいる。

 地元メディアによると、潜水艦の一部の圧力試験中にハッチの1つが吹き飛ばされ、作業員らを直撃したという。事故の詳細については、現在調査が行われている。

 インドでは7日にもムンバイ(Mumbai)で、未就役のコルカタ(Kolkata)級駆逐艦の船上で行われていた試験の途中で有毒ガスが漏れ出し、将校1人が死亡、2人が負傷する事故が起きたばかり。

 さらに先月には、ムンバイ沖で訓練中だった潜水艦で火災が発生、乗組員2人が死亡する事故があり、海軍トップが引責辞任した。

■艦船で相次ぐ事故

 海軍では昨年8月、ムンバイ港で停泊中だった潜水艦「シンドゥラクシャク(Sindurakshak)」が爆発炎上して沈没。近年起きた事故では最多の18人が死亡した。

 ここ数か月の間にも、ムンバイの港近くで潜水艦が座礁したほか、掃海艇と空母で火災が発生、フリゲート艦と漁船が衝突するなど、事故が相次いでいる。(c)AFP