【3月9日 AFP】ベトナム政府は8日、乗客乗員239人を乗せてマレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)から中国の北京(Beijing)に向かっていたマレーシア航空(Malaysia AirlinesMH370便のボーイング(Boeing)777-200型機について、消息を絶った場所に近い海上に油膜が浮いているのを複数の探査機が発見したと発表した。

 ベトナム軍関係者は国営ベトナム・テレビ(VTV)に対し、「およそ15~20キロの長さの油膜が2本、平行して延びているのを航空機2機が発見した。油膜の間隔は、およそ500メートルだった」と述べ、この2本の油膜ができた原因は不明だが、ベトナムの船舶を現場に向かわせたことを明らかにした。

 また、捜索活動の指揮に関わっているNgo Van Phat副司令官はAFPに対し、「2本の油膜は、消息を絶った機体のものである可能性が非常に高いと思う」と述べ、救難船が現場に到着次第、詳しく調べる必要があると強調した。

 一方、マレーシア航空の幹部は9日、北京首都国際空港(Beijing Capital International Airport)近くのホテルで記者会見を開き、捜索救助チームは依然としてMH370便の状況を把握していないとし、マレーシア当局は2本の油膜と消息を絶った機体との関連性についていかなる情報も受け取っていないと述べた。(c)AFP/Thang Long LE