【3月9日 AFP】昨年12月のスキー中の事故で致命的なけがをした元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の症状について、同氏の広報担当者は7日、現在も人工的な昏睡(こんすい)状態から目を覚まさせるための「覚醒段階」にあると発表した。

 仏アルプス(French Alps)のグルノーブル大学病院に入院中の同氏の容体が明らかにされたのは、先月13日以来。家族は前回の声明で、同氏の回復を「依然、確信している」と述べていた。

 今回の声明には、「症状に変化はない。ミハエルの状態については、治療を担当している医療チーム、または本人の関係者が認めたもの以外、いずれも根拠のない情報とみなされなくてはならない」と明記されている。

 シューマッハ氏の容体については事故後、世界中のメディアがさまざまな憶測を報じているが、治療にあたる医療チームからは、ほとんど詳細が伝えらていない。

 2月上旬には同氏が肺炎にかかり、その後回復したと報じられたが、その真偽についても確認は取れていない。また、約2週間前に友人のF1ドライバーで元チームメートのフェリペ・マッサ(Felipe Massa)氏が見舞いに訪れた際には、「マッサ氏がかけた言葉に反応したようだ」とも報じられていた。(c)AFP