【3月7日 AFP】イングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)は6日、ジャック・ウィルシャー(Jack Wilshere)が左足の亀裂骨折のため、最低でも6週間戦列から離れることを発表した。

 過去にも負傷離脱の経験がある22歳のウィルシャーは、イングランドが1-0でデンマークに勝利した5日の国際親善試合で、ダニエル・アッガー(Daniel Agger)とボールを競り合った際に骨折したという。

 苦痛に表情をゆがめ地面に倒れ込んだウィルシャーは、イングランド代表の医療スタッフの手当てを受けると、後半14分に途中交代するまでピッチでプレーを続けた。

 イングランド代表を率いるロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督とウィルシャー本人は、試合後に足のけがは単なる「打撲」としていたが、その後の検査でけがの全容が明らかになった。

 アーセナルは、クラブの公式ウェブサイトで「ジャック・ウィルシャーは左足舟状骨に亀裂骨折が確認された」と声明を出している。

「ジャックは約6週間のリハビリが必要な状態で、それから試合に向けコンディションを調整していくことになる」

 ウィルシャー負傷の知らせは、アーセナルのアーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督にとってタイミングが悪いものとなった。アーセナルは今後タイトルにかかる3試合控えており、8日のFAカップ(FA Cup2013-14)準々決勝ではエバートン(Everton)を迎えることになっている。

 翌週にはバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)決勝トーナメント1回戦の第2戦を予定しており、第1戦を2-0で負け越しているアーセナルは敵地での逆転を狙っている。

 ウィルシャーは同時に、今月行われる重要なリーグ戦3試合も欠場することになる。アーセナルは、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、チェルシー(Chelsea)、そしてマンチェスター・シティ(Manchester City)と対戦することになっている。

 しかしながらウィルシャーの予後は良好で、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)には出場できる可能性が極めて高い。ホジソン監督はイングランド代表の登録メンバー23人を、5月13日に発表するとしている。

 アーセナルは、1月にもイングランド代表ウインガーのセオ・ウォルコット(Theo Walcott)が左膝の前十字靱帯を断裂し離脱を余儀なくされており、ウォルコットはW杯を含む今季の出場が絶望的となっている。(c)AFP