【3月6日 AFP】ハイテク化が進むエストニアの図書館で、子どもたちの自信と読書力、社交性の向上を目指し、「人類の最良の友人」である犬に本を読み聞かせる取り組みが行われている。

 ロングヘア・アフガンハウンドの「テンテル」、元気いっぱいのゴールデンレトリバー「エリー」、ふわふわのニューファンドランド「リーロ」は、同国東部のタルトゥ(Tartu)にある図書館を月に2回訪れ、子どもたちの本の読み聞かせに耳を傾けている。

 企画部長のエバ・ローツ(Ewa Roots)さんはAFPの取材に対し、「読むことに苦労したり、自信を持てなかったりする子どもたちにとって、犬に向かって読み聞かせの練習をすることに勝るセラピーはない。犬は静かに聞いてくれ、他の子どもたちや大人とは違って読んでいる時に失敗しても、揚げ足を取ることは決してない」と語った。さらに、「犬への読み聞かせで子どもたちの自尊心が高まり、より安心して自由に自己表現できるようになる」としている。