【3月6日 AFP】サッカー国際親善試合は5日、各地で行われ、日本は4-2でニュージーランドに勝利した。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で出場機会に恵まれていない香川真司(Shinji Kagawa)が、親善試合で約6か月ぶりに得点を記録し、所属クラブのデビッド・モイーズ(David Moyes)監督にメッセージを発信した。

 アルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督が、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場する代表メンバー23人を選出する前に行われた最後の国際親善試合で、日本は岡崎慎司(Okazaki Shinji)が2得点を挙げるなど試合開始から17分間で4ゴールを奪い、試合を決定づけた。

 一方、ニュージーランドはイングランドのチャンピオンシップ・リーグ(2部)のレスター・シティ(Leicester City)でプレーするクリス・ウッド(Chris Wood)が2得点を記録した。

 香川はモイーズ体制のユナイテッドでリーグ戦27試合中9試合にしか出場しておらず、得点とアシストを記録していなかった。

 前半7分に香川は、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に加入した本田圭佑(Keisuke Honda)のパスを受けてドリブルを仕掛けると、ペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得した。

 そして香川はPKでニュージーランドのGKグレン・モス(Glen Moss)からチーム2得点目となるゴールを奪ったあと、ジャンプして喜びを表現した。

 およそ4万8000人の観衆が集まった東京・ 国立競技場(National Stadium)での試合後、香川は「PKでもゴールはゴールなので、素直に喜びたいと思います」とコメントした。

 ペナルティーエリア内にドリブルで切れ込んだ場面について、香川は「瞬時の判断だった。イマジネーションがかみ合った」と語っている。

 香川にとって今回のゴールは、昨年9月に行われたガーナとの親善試合以来となった。

 ザッケローニ監督は、「最初の30分間は自分たちのプレーができていた。そしてニュージーランドはただ傍観するだけだった」とコメントした。

「しかし、われわれはその後ペースを落としてしまい、ニュージーランドが攻撃に転じた。彼らは素晴らしいチームだった」