【3月4日 AFP】今や世界一高いごみ捨て場となった世界最高峰エベレスト(Everest)──この山に登る登山者らは今後、自らが出したごみとは別に、現場に投棄されているゴミ8キロ以上の収集が義務付けられることになった。ネパール当局者が3日、明らかにした。

 観光省当局者によると、同規制は登山に関する新規制の1つとして、エベレスト登頂を目指す登山者らに対し、4月から適用されるという。

「エベレストのごみの一掃を目的とした政府の決定により、登山隊のメンバーはそれぞれ自分が出したごみとは別に、少なくとも8キロのごみを持ち帰らなければならない」(観光省当局者)

 また、この新規制に従わなかった登山者に対しては、当局により法的手段がとられることになるが、罰金と保証金の没収のどちらになるかは不明だという。

 ネパールは先月、より多くの登山家を誘致するため、エベレストを含むヒマラヤ山脈登頂を目指す個人登山家への入山料を大幅に引き下げたため、渋滞やごみの増加を懸念する声が上がっている。(c)AFP/Kamal Pariyar