サウジ女性、男性の絶対的支配の抑制求め請願
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【3月4日 AFP】厳格なイスラム教国家のサウジアラビアで、女性に対する男性の保護者による絶対的な支配を抑制するよう求める請願書を女性活動家たちが提出した。署名者の1人が明らかにした。
イスラム法(シャリア)の厳格な解釈を適用するサウジアラビアでは、男性保護者の許可を得ずに女性が就職したり旅行することが禁じられている。さらに同国では女性の運転が禁じられ、身分証明の取得に男性保護者の同意を必要とする世界で唯一の国でもある。
女性活動家のアジザ・ユセフ(Aziza Yousef)さんはAFPの取材に、国連(UN)が定める「国際女性の日(International Women's Day)」を8日に迎えるに当たり、女性に対する男性の絶対的な支配を止めさせるよう求める請願書を「シューラ(Shura)」と呼ばれる諮問評議会に提出したと語った。同時に「女性の権利保護」も求めるという。
サウジにおける女性への厳しい制限を強いる法は「イスラム教義に基づいたものではない」とユセフさんは主張する。
女性活動家10人が署名した請願書は、女性の運転認可も要請している。
ユセフさんによると、ある特定の手術を受ける場合や大学で授業時間内に校外に出る際にも男性保護者の許可が必要だという。
昨年10月には諮問評議会の女性メンバー3人が、女性に運転する権利が与えられるようる提言したが、男性が圧倒的多数を占める定員150人の同議会で阻止された。
諮問評議会は国王に任命され、政策について国王に提言するが立法権はない。(c)AFP