【3月3日 AFP】主要7か国(G7)の首脳は2日、主要8か国(G8)のメンバーであるロシアの対ウクライナ軍事介入について、ウクライナの主権の「明白な侵害」であると非難する声明を発表した。

 首脳らは声明で、自らを象徴的に「G7」と呼び、ロシアの行動は同国が1997年に参加国となったG8とは相いれないものだと指摘。さらに、ロシア・ソチ(Sochi)で開催が予定されている次回G8サミットの準備会合への参加を見合わせると表明した。

 声明には英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、米国に加え、欧州連合(EU)の欧州理事会(European Council)常任議長(EU大統領)、欧州委員会(European Commission)委員長が署名。その後、米ホワイトハウス(White House)によって公表された。

 G7首脳らは、「国連憲章と1997年のロシア・ウクライナ友好協力条約の下での義務に違反」したロシアによる「ウクライナの主権と領土保全に対する明白な侵害」を非難するために団結したと表明。「われわれはロシアに対し、同国が現在、ウクライナに生じさせている安全保障上、人道上の権利に関する懸念について、直接交渉または国連(UN)や欧州安保協力機構(OSCE)などが主導する国際的な監視・仲裁の受け入れに応じることを要求する」と述べた。

 ロシアは1997年にG8の正式メンバーとなったが、世界経済・金融問題に関する協議はその後も、それ以前のG7参加国によってのみ行われている。(c)AFP