【3月3日 AFP】ドイツ政府は2日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相の提案したウクライナに関する「連絡グループ」の設置に同意したと発表した。

 独政府の声明によると、プーチン大統領は同日夜に行われたメルケル首相との電話会談で、「政治的対話を開始するための調査委員会と連絡グループを即時設置するというドイツ首相の提案を受け入れた」。連絡グループは、欧州安保協力機構(OSCE)の指揮下に置かれる可能性があるという。

 またメルケル首相は電話会談で、ロシアのウクライナ南部クリミア(Crimea)自治共和国介入は「国際法違反」であるとの見解を伝えたという。ロシアが違反したとされるのは、安全保障に関する1994年の「ブダペスト覚書」と、クリミアに駐留するロシアの黒海艦隊に関する1997年の条約。英国、ウクライナ、ロシア、米国が署名したブダペスト覚書では、ロシアはウクライナの独立と主権を尊重することを約束していた。(c)AFP