ロシア上院、ウクライナへの軍の派遣を承認
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【3月2日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は1日、欧州連合(EU)寄りの暫定政権が発足したウクライナの南部に位置するクリミア(Crimea)半島で親ロシア派の暴動が続いていることを受けて、ウクライナにロシア軍を派遣する方針を表明し、上院はこれを承認した。
ロシア政府によると、プーチン大統領は上院に対し、「ウクライナにおける異常事態でロシア国民の生命が脅かされている」として、軍の派遣を承認するよう求めた。また、クリミア半島にある軍港都市セバストポリ(Sevastopol)で「国際法に完全に準拠して」駐屯しているロシア黒海艦隊(Black Sea Fleet)の軍人らを保護しなければならないと述べた。
上院は短い議論の末、プーチン大統領の提案を全会一致で承認した。
一方、ワレンチナ・マトビエンコ(Valentina Matviyenko)上院議長は外交委員会に対し、米国駐在のロシア大使を呼び戻すようプーチン大統領に求めるよう命じた。これに先立ちバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領はロシア政府に対し、ウクライナに軍を派遣すれば代償を払うことになると警告していた。
派遣部隊の規模について、マトビエンコ上院議長は「限定的な部隊」としているが、ある上院議員は、プーチン大統領次第だと述べている。(c)AFP/Stuart WILLIAMS and Dmitry ZAKS in Kiev