【3月2日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は1日、宗教的な目的で試合中に選手が頭部を覆うことを正式に認めると明らかにした。

 FIFAのジェローム・バルク(Jerome Valcke)事務局長は、スイスのチューリヒ(Zurich)で行われた国際サッカー評議会(International Football Association BoardIFAB)の会議終了後、「女子選手がプレーする際、頭部を覆うことができると決まった」とコメントした。

 今回の決定により、イスラム圏の女子選手は日常生活と同じように頭部をベールで覆って試合に出場することができる。

 そしてバルク事務局長は、カナダにあるシーク(Sikh)教のコミュニティーからの要請を受け、男子選手にも許可が下りたことを明らかにした。

「男性も頭部を覆ってプレーすることができる」とバルク事務局長は述べたが、「それは基本的に頭を覆うもので、チームのユニホームと同じ色でなければならない」としている。

 FIFAは頭または首をけがする危険性があるとして、2012年まで頭部を覆う布の着用を禁止していたが、IFABはアジア・サッカー連盟(Asian Football ConfederationAFC)からの要請を受け、2年間の試験期間を認めていた。(c)AFP