【3月1日 AFP】米海兵隊員は、これまで2年間禁止されていた戦闘服の「腕まくり」を再び許可されることになった。隊員からあまりに不評を買ったため、総司令官が規則の撤回を発表した。

 海兵隊では以前は、迷彩服の袖をまくって腕を出すことが許されており、同じ米軍内でも腕まくりを認めていない他の軍と「一線を画す」証しの一つとなっていた。そのため2年前に「腕まくり禁止令」が出されてからというもの、不満の声がひっきりなしに上がっていた。

 米海兵隊総司令官のジェームズ・エイモス(James Amos)大将とマイケル・バレット(Michael Barrett)最先任曹長は、交流サイトのフェイスブック(Facebook)に声明を出し、「『司令官、いつかまた我々が腕まくりできる日が来るのでしょうか?』という粘り強い質問を、何度投げ掛けられたか分からない。過去2年半にわたって熟考してきたが、これは隊員諸君にとって大事なことなのだと分かった。確かに腕まくりをすることで、我々の(他軍との)違いを目に見える形ではっきり示せる」と、腕まくりを容認する考えを示した。そして「我々は海兵隊員諸君の意見にしっかり耳を傾けている!」と付け足した。

 海兵隊員たちはこの決定を直ちに歓迎し、フェイスブックのこの投稿には2万5000以上の「いいね!」が付いた。

 隊員たちの「粘り強さ」を理由にしたエイモス総司令官は「腕まくり解禁日」を、砂漠仕様の迷彩服に衣替えする3月9日にする方針を明らかにした。ただし、腕まくりが許可されるのは戦闘地域以外で着用しているときのみで、戦闘員として配置される隊員には直射日光や虫から身を守るため、引き続き袖は下ろしておくよう求められる。(c)AFP