ニカラグアで準備が進む巨大運河、本当に必要か
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【3月1日 AFP】中南米の最貧国の1つニカラグアで、中国系企業による巨大運河建設に向けた準備作業が行われている。カリブ海と太平洋を結ぶこの運河の建設費用はニカラグアの国内総生産(GDP)の約4倍にあたる400億ドル(約4兆円)に上る。
経済成長や雇用創出などといった大きな恩恵があるとして新運河建設に賛成する声があるが、実現可能性調査やその他の準備作業が進むにつれ、国内世論は楽観的な見方と夢物語にすぎないとする見方に二分されてきている。また環境活動家らは生態系が破壊されるとして計画に反対している。
昨年、新運河の建設と運営を行う契約を結んだ香港ニカラグア運河開発投資公司(HKND)の王靖(Wang Jing)総裁とダニエル・オルテガ(Daniel Ortega)ニカラグア大統領は、今年の終わり頃に着工するという方針を示している。
今のところ、新運河計画の内容はほとんど明らかにされていない。実現可能性調査が行われている最中で、国内外から集まった専門家が運河のルート選定や、地形や生態系の調査を行っている。