アルジャジーラ、エジプト当局拘束の記者に連帯呼び掛け
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【2月28日 AFP】中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)は27日、エジプトで非合法化されたイスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」を支援したとして同国当局に拘束され、訴追された自局の記者らに連帯を示し、報道の自由を訴える「世界同時行動の日」を呼び掛けた。
カタール・ドーハ(Doha)のアルジャジーラ本社では、スタッフ数十人が5分間の抗議集会を行った。参加した記者の1人によると、スタッフたちは「ジャーナリストであることは犯罪ではない」と書かれたプラカードを掲げ、中には口をテープで閉じた職員の姿もあった。
アルジャジーラによれば、世界の他都市でも同様の抗議行動が行われた。AFP特派員によると、スーダンの首都ハルツーム(Khartoum)の同社支部近くでは約100人のスーダン人ジャーナリストや活動家らが、屋外で抗議の黙とうをした。
アルジャジーラのオーストラリア人記者ピーター・グレステ(Peter Greste)氏とカナダ系エジプト人の同僚モハメド・ファデル・ファフミ(Mohamed Fadel Fahmy)氏、バヘル・モハメド(Baher Mohamed)氏は、エジプト暫定政権が「テロ組織」に指定したムスリム同胞団を支援し「虚偽のニュースを報じた」容疑で、昨年12月に逮捕された。
さらに同じくアルジャジーラのアブドラ・シャミ(Abdullah al-Shami)氏は、昨年8月から拘束されたままだ。4人の裁判は先週、カイロ(Cairo)で始まったばかり。(c)AFP