ナイジェリアで同時攻撃 37人死亡 ボコ・ハラムか
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【2月28日 AFP】ナイジェリア北東部で26日夜、キリスト教の神学校を含む3か所で同時攻撃があり、合わせて少なくとも37人が殺害された。地元の当局者と住民らが27日、明らかにした。イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による犯行とみられている。
同時攻撃が発生したのはアダマワ(Adamawa)州。同州マダガリ(Madagali)地区の代表はAFPに対し、大勢の武装集団が3つのグループに分かれ、マダガリ地区の2か所と隣接するミチカ(Michika)地区の1か所の計3か所を別々に襲撃したと話している。
同国ではその前日の25日にも、ヨベ(Yobe)州の寄宿学校が襲撃され、就寝中の43人が同じくボコ・ハラムとみられる武装集団に殺害される事件が発生したばかりだった。殺害された43人の大半は生徒だった。
アマダワ州は、ボコ・ハラムによる攻撃が相次いだことを受けて昨年5月に非常事態宣言が出された北東部の3州のうちの一つ。軍はボコ・ハラムを一掃するための攻撃を継続しているが、同組織による一連の攻撃で今年に入ってすでに300人近くが死亡している。
国連(UN)は27日、昨年5月から今年1月1日までにこの3州の約30万人が避難のため自宅を離れており、そのうちの半数以上が子どもだと発表している。(c)AFP