シリア政権が反体制派代表らの親族拘束、米が非難
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【2月27日 AFP】米政府は26日、スイス・ジュネーブ(Geneva)で開かれたシリア和平会議「ジュネーブ2(Geneva II)」に出席したシリア反体制派の代表らの兄弟などを含む親族を、政権側が拘束したとして非難した。
ジュネーブ2は今月初めに成果なく終了し、シリアの激しい内戦を終わらせようとする国際社会の仲介努力も無駄になる恐れがある。
各代表らは会議の再開を目指しているが、米政府はシリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権が強硬手段を用いて反体制派の代表らを脅迫していると非難した。
欧米諸国の間では、反体制勢力に国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の過激派が含まれていることを懸念する声も上がっているが、米国は和平会議が進展していない原因の大部分はアサド政権側にあるとしている。
米国務省のジェン・サキ(Jen Psaki)報道官は、「残念ながら、こういった身柄の拘束や反対勢力を封じ込めようとするやり方は、アサド政権では今に始まった行動ではない」として、「同政権は、自国民に対し空爆などの残忍な無差別攻撃を継続し、数千人の民間人の死傷者を出している」と述べた。
さらに、「政敵の投獄や独断的な監禁の他、法に基づく適正な手続きを踏まずに数万人を組織的に拷問したり殺害したりしている。これらは同政権によるものと記録された人権侵害のほんの一例だ」と述べた。(c)AFP/Jo Biddle