【2月27日 Relaxnews】次世代の超音速ジェット機は、米ニューヨーク(New York)ー英ロンドン(London)間をわずか3時間で飛行し、乗客は窓のないキャビンに映し出される空を眺めるようになるだろう。

 米ボストン(Boston)に拠点を置く「スパイク・エアロスペース(Spike Aerospace)」社のSpike S-512は、現在運航されているどのジェット機よりも速く目的地に到着する。そのスピードは音速の壁を破る時速1770キロ、マッハ1.6で、これまでの飛行時間を約半分にする。

 この豪華なジェット機で最も革新的なことの1つは窓が無いということ。窓が無い代わりに、機体の外部にカメラが設置され、外の様子が客室内部の壁の高精細なスクリーンにリアルタイムで映し出される仕組みだ。

 乗客は、一眠りしたい場合には、画面を暗くしたり、システムに保存されている画像の中から自分の好みのデジタル壁紙を選択したりすることも可能だ。

 しかし、これが実現するかは資金調達にかかっている。同社は、設計の詳細に係るプロジェクトの第2段階の資金として、25万ドル​(約2500万円)を​クラウドソーシングしたい考えだ。クラウドソーシングの目標達成期限は3月14日だという。

 スパイク・エアロスペース社によると、以前は飛行機から窓を取り除くことは考えられなかったかもしれないが、小型カメラや薄型ディスプレーの進歩で、乗り心地と飛行の効率化の両方を向上させることが可能となった。また、窓のないスムーズな機体は軽量化につながるだけでなく、風圧抵抗も低減するという。(c)Relaxnews/AFPBB News