シリア軍、「反体制派175人を殺害」 首都近郊で待ち伏せ攻撃
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【2月27日 AFP】シリアの国営シリア・アラブ通信(Syrian Arab News Agency、SANA)によると、同国首都ダマスカス(Damascus)近郊で26日、サウジアラビア人、カタール人、チェチェン人を含む175人の反体制イスラム過激派戦闘員が、シリア軍の待ち伏せ攻撃により殺害された。
ここ数か月で最多とみられる死者数を出した同攻撃は、2013年8月に化学兵器攻撃で数百人が死亡した反体制派の拠点、東グータ(Eastern Ghouta)地区で起きた。
シリア・アラブ通信は、陸軍部隊がダマスカス近郊で国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」とイスラム主義組織「リワ・アルイスラム(Liwa al-Islam)」の「テロリスト」を発見、サウジアラビア人、カタール人、チェチェン人を含む「175人を殺害し、数人を負傷させた」と伝えた。政権側は、反体制派戦闘員を「テロリスト」と呼んでおり、シリア・アラブ通信もこれに従っている。
国営テレビは先に、大半が非シリア人の「数十人」が、内部情報を元に「綿密に計画された待ち伏せ攻撃」で死亡した、と報じていた。政府の治安当局筋が匿名で述べたところによると、戦闘員の大半はヨルダン人かサウジアラビア人で、ヨルダンから同日に国境を越えシリアに入った。同当局筋は、待ち伏せ攻撃は午前5時(日本時間正午)ごろに起き、156人の戦闘員を殺害、さらに10人を拘束したと述べている。(c)AFP